第74回
NANTAってNANDA!?

 これで何度目の韓国旅行だろうか。私の持っているパスポートには複数の出国、入国のハンコが押してある。もちろん、日本と韓国の両国のものである。

 例によって、今年も韓国旅行に行ってきた。目的は殆どなく、いつものチケット入手(というか継続)のためである。今回も趣向は変えずカジノをメインにしようと思ったが、今回は韓国旅行始まって以来のほぼ一人旅となるため、許可を請わずに行動できる点が大きい。ということで、今回は韓国で有名なミュージカルパフォーマンス、NANTAを観に行くことにした。チケットは旅行前に国内で手配し、当日は引き換えのみ行うことに。個人で簡単にネットで予約ができるなんて、いい時代になったもんだ。

 5/1(月)。1日(月),2日(火)と2日間、会社を休んで海外旅行。いい身分だ。いつものようにフライトは遅い時間(16時)なので、昼前ぐらいに起床。準備というほどではない準備をし、12時過ぎのはるかに乗る。空港でチェックインをし、金をおろす。今回はNANTAも行くが、当然カジノも行くので軍資金をたんまり持っていかなくてはいけない。4月は完全に競馬絶ちをして運気を貯めてきた私である。その分軍資金も貯まってはいるのだが(普段競馬は明らかに負けているということである)。そうでなくても2006年は競馬の調子が滅茶苦茶悪い。ここで勝って一気呵成といきたい。

 荷物検査もスムーズ。連休の中日ということからか、今まででは体験したことのない関空の空き具合である。出国手続きなんか、一人としていなかった。当然待つ時間もなく、1分程度で終了。逆にヒマになってしまう。ラウンジに入れる資格は無いし、かと言って寝るには中途半端な時間。無駄な時間が過ぎていく。いよいよ搭乗となってももう感動も何もない。海外旅行とはいえ、札幌行くよりぐらいの時間感覚と距離感覚である。違うのは言葉だけだ(いや、それが重要なのだが)。

 仁川到着。ここでも特記事項は無い。バスの乗り場もわかっているし、チケットの購入方法も知っている。両替もどこでやれば安いかも知っている。手馴れたものだ。バスもそれほど待たずに来た。ここからソウルまでは1時間以上かかるので、ここでようやく睡眠。しばらくしてバスが騒がしくなった時に、ああソウル市内に来たんやな、ぐらいの感覚で起床。今回の宿は東大門なので街中まで行くと行き過ぎなのだが、まあそれは地下鉄で行けばいい。ロッテから地下鉄で東大門運動場まで行く。途中でソウル市内の地下鉄のチャージ式プリペイドカードの"T-money"を購入。日本で言えばICOCAみたいなものである。移動手段として地下鉄をよく使う私にとってはありがたい存在だ。しかも、現在ソウルの地下鉄は現金で切符を買うのとT-moneyを使うのとでは100ウォン違うのである(T-moneyの方が100ウォン安い)。これは買わない手は無い。たどたどしい韓国語でなんとか購入&10000ウォンをチャージ。初乗りが800ウォンのソウル地下鉄で10000ウォンも必要なのか?と疑問を持つあなた。私はこれぐらい使うんですよ。

 さて、買ったばかりのT-moneyを使用して地下鉄に乗り、宿にチェックイン。本当は明洞に泊まりたかったが、時期の悪さと予算の都合上ここにしてしまったのだ。しかし、どこに行くにもそれなりの距離のある東大門では何かと都合が悪いのは事実。これからソウルに行かれる方、多少の金を払ってでも街中に宿を取った方がいいですよ。私が泊まった宿はボロかったし。

エレベータの階の表示。だが…

 日本ではここまでガタが来たら直そうと思うだろうが、この宿では完全放置。ちなみにエレベータは現在騒がれている某シ社製ではなかった(と記憶してる)。確かT芝製。

 チェックインをしてすぐ外出。お目当ては当然のごとくカジノ。実はソウル市内にはかつて1つしかカジノがなかったのだが、最近になって三成に新しく2つ目がオープンしたのである。ただ、そこへは後日、現地で落ち合う将軍と共に行く予定となっていたので、今回はいつものウォーカーヒルへ。時間は19時。まだまだ送迎バスのある時間だ。送迎バスのバス停もこれだけカジノに行けば体が覚えてしまう。問題なく見つけてそこからひたすら待つ。20分間隔で運行しているはずだが、バスは30分ぐらいかかってようやく来た。相変わらずアバウトだ。いよいよカジノに。

 ウォーカーヒルは2005年末あたりに改装があったらしい。その情報は知っていたが、入ってみて驚いた。レイアウトがまるで違うのである。いつものブラックジャックの卓がいつものところに無い。探し回って奥の方でようやく発見。日本ではGW中だからか、思ったより混んでいた。しばらく待って1席空いたのですかさず座る。カジノのマイレージカードを渡すと、「これは古いから新しく作り直します」と言われ新しいものが手渡される。改装だけじゃなくいろいろリニューアルしてるのね。ブラックジャックはいつもより調子がよく、大きく張った時に勝てるいい流れ。ただ、ある時ディーラーと客の1人が同時に変わった時に急激に流れが悪くなり、溶けそうになったので終了っ気配を察知。飯を頼んで引き上げることにした。飯ができたのが15分後。ブラックジャックも終了。しかし40万ウォンぐらいプラス。上出来。

 改装に伴い飯を食べる場所も変わっていたのがわからず、以前あったところに入るとそこはVIPルームだった。すぐいたたまれない雰囲気に飲まれ、5秒で退室。殺伐とした雰囲気ではなく和気藹々とやってる様子だったが、張る金額が半端じゃないのでまるで似つかわしくない雰囲気なのだ。いや、行ったらわかる。そのへんのウェイトレスに場所を聞き、いつものオムライスを食し、換金して終了。時刻は1時過ぎ。当然バスも地下鉄も無いのでタクシーで帰る。

 タクシーは模範タクシーを選択するが、なかなか馴れ馴れしいドライバだ。私がニコニコ顔だったからか、カジノで勝ったことを察知され、「お姉ちゃんの店紹介するよ」としつこく言ってくる。その度断るのだがこんなやりとりが何度かあった頃、ふと外の景色を見ると車が漢江を渡ろうとするのが見えた。ウォーカーヒルと私の宿は漢江の同じ岸側にあり、川を渡るということは、ほぼ間違いなく遠回りをしているということである。話に気を取られているうちに、ボッタクろうとするとんでもないタクシーである。すぐに忠告。「なんで川渡ろうとすんねん」「いや、こっちの方が渋滞が無くて早いんですよ」「渋滞があっても遠回りなんちゃうんか?大体こんな時間に渋滞てありえんのかボケ!」「いや、それは…」と結論としてやはりボろうとしていることが発覚。最後宿に着いたときも離れたところに止めるし、嫌がらせがヒドいので車のナンバー控えるフリをしていたら急にしおらしくなる様子。メータは28,000ウォンぐらいを示していたが、20,000ウォンだけ渡してさっさと降りる。日本人相手に阿漕な商売をしよるが、私には残念ながら通用しなかった。参ったか。

 降ろされたのが東大門市場そばだったので、ついでに市場による。この時点で1時半すぎ。しかしめちゃくちゃ活気に溢れている街だった。閉まってる店など皆無。露店の呼び込みも元気一杯である。さすがは東大門、夜の街である。聞くところによると、この街は昼に休んで夜に営業するのだとか。それにしてはミリオレ(ショッピングデパート)のフードコートは閉まっていたが。売り物はほぼ服飾関係なのだが(東大門はそういう街)、「靴下通り」という靴下ばっかり売っている一角などは必見である(すごい光景だから)。別に欲しい服があるわけでもなく、一回りして宿に戻る。

 翌2日(火)。目的のNANTAを観に行く日である。が、公演時間は16時と夕方である。観光というわけではないが、街をブラブラすることに。まずは何度もその姿を見てはいたが一度も訪れたことがなかった南山タワー(通称ソウルタワー)に。山の上にあるがそう遠くはない。麓からロープウェーが走っているからである。しかし、このロープウェー、10時からの営業らしい。乗り場についたのが9時40分。なんとも中途半端である。先にチケットを買おうとここでも韓国語で格闘。しかし、こちらが喋り終わると向こうから「往復切符ですか?」と日本語で返されるではないか。ということで日本語で「はい」と返答。…敗北。見た目で判断されたのか?それとも喋りが日本人っぽかったのか?なぜ日本語で返されたのかの理由は不明だった。

 ロープウェーで約5分、山頂に。そこには聳え立つソウルタワー。しかし、この山は遊歩道もあり、始発のロープウェーで来たのに山頂には結構人がいた。年寄りばっかりだったけど。年寄りの朝が早いのは万国共通か。続いてタワーの展望台に行くチケットを購入。で韓国語で格闘。すると今度は英語で「左側に見える階段からタワーに入るとエレベータがある」と返される。さすがに英語での返しは想定していなかったが、とりあえず"Thank you"とだけ告げてその場を後にする。うーん、引き分けかな。

 展望台はなかなか眺めが良かった。山の上のさらにタワーの展望台だから、他にここより高い建物もなくソウル市内が一望できる。一度来ておいて損はなさそうだ。まあ一度でいいが。

塔を正面から
街の景観
漢江

 で次は下り。往復買ったので当然歩いて下山する気はゼロである。下りに乗ったのが10:40ぐらいだったが、さすがにこの時間に下りに乗る人は少なかった。

 お次は明洞の街をブラブラ。この旅行前、眼鏡の1つがおかしくなり(フレームが曲がった)、いいものがあれば買う予定だったが、安いもの(20000ウォンのものもあったが見るからに粗悪品)は買う気がせず、それなりに値が張るものであれば日本で買っても同じぐらいの値段だったし、ということで断念。同じ値段だったら日本で買った方が何かと便利だから。しかしどこの店もみんな店員が日本語がうまい。やっぱり上客なんだろうか。

 続いて乙支路に。ロッテ百貨店があるところだが、表の看板は当然この人。

言わずもがな

 前回の韓国旅行時は日本では韓流ブーム真っ最中で、現地の人が「『ペ=ヨンジュン』は知らないが『ヨンサマ』は知ってる」という冗談とも本気ともとれる話をしていたが、今回はそんなことはなさそうだ。ちなみにこの看板、ロッテ百貨店の壁にあったものだが3階か4階分ぐらいはゆうにある大きさなので、おそらく10m四方は余裕であると思われるぐらい大きいものだ。

 乙支路や明洞は商業ビルも多いがデパートも多いので、フードコートで昼飯。今度は聞き返されるものの最後まで韓国語で押し通し、ちゃんと希望通りの商品が出てきた。というか、その店のおばちゃんが韓国語以外話せないだけなんだろうけど。ともあれ昼飯。ピビンバだが当然の如く辛い。席はセルフで水を取るところのすぐ横を確保。何遍も往復して舌を休めたがみんなからジロジロ見られる始末。現地の人からはそんな稀有な行動に映るのだろうか。まあそんな目を気にする以上に舌が痛かったのだが。

 腹もふくれたので再びブラブラ。いつもの本屋に行ったりCDショップに行ったり。ヒマだったのでロッテマート(スーパー)に行ったり。何を買うわけではないがさすがに海外ということで時間を潰す場所はあるにはある。しかし大半は南大門前の広場で昼寝をして過ごしたというのは内緒である。

 15時過ぎにいよいよNANTAの劇場に向かう。駅からやや歩くので早めの行動を取ったつもりだったが、地下鉄がなかなか来ないのでかなりギリギリの時間に。チケット予約した時に「30分前までに劇場に来て下さい」と言われていたのだが、着いたのは本当にギリギリ30分前。窓口でチケットを入手。でもそこから後でも続々人がきてたので、別に強い縛りがあったわけではなさそうだった。急がせやがって。劇場はNANTA専用のもので、そこかしこにNANTAをアピールするものが。

劇場に掲げられた大きな幕
なんかオブジェ
劇場入口

 オブジェやイラストを見ておわかりかもしれないが、NANTAは台所にあるものを楽器代わりにして音を奏でるミュージカルである。しかも演者は殆ど喋らない。喋っても最低限の言葉だけ。だから外国人(当然日本人を含む)にも観ててわかりやすいし、その音楽も統制が完全に取れてて驚嘆すら感じる、まさにパフォーマンスである。劇場内は撮影禁止なので写真が無いが、演者5人が1つも乱れずにピタっと合った見事な演奏は秀逸。途中客席参加型のアトラクションもあり、観客も楽しめる構成になっているところも飽きがこないし素晴らしい。最後にはオチまでちゃんとつける仕上がりである(ネタバレになる可能性もあるのでここには書かないが)。本当に必見。ただ、値段がやや高めで私が座ったのはVIP席という一番高い席だったが、日本円で7500円だった。宝塚も同じぐらいの値段で見たが、これは甲乙つけ難い。単純に比較できるものではないのだが。

   公演終了は17時半。劇場の近くに徳寿宮という観光名所があるが、ここは既に閉まっていた。ま、この翌日に将軍と行く予定になっていたので別にいいのだが。ともあれ、これで夕方になるので晩飯の問題が発生。どこかに食べに行くのは基本的に1人は難しい。フードコートでもいいが、ここは先ほど行ったロッテマートで惣菜を買って宿で食べるという安上がり手段に出る。日本とやってること変わらんやん、という指摘、もっともです。

 ロッテマートに行く前に1枚。市庁前の広場を撮影。W杯とかWBCの時にソウル市民が一同に介して騒ぐ、よくニュースになる場所。さすがに何も無いここでは閑散としているが。

市庁前広場。W杯の際におなじみ

 ロッテマートでは晩飯前ということでいろんなものが売られていた。キムチは苦手なので辛くなさそうなものを選択。すると、ご飯を売っている横に寿司を発見。これなら食べられそうだ。早速購入。惣菜コーナーではニラ饅頭(のようなもの)を売っていたのでこれも購入。あとは土産となりそうなお菓子やら海苔、それに今晩飲むお茶と明朝の朝御飯を購入。実は宿のそばにコンビニが無いのでここで買い物をすませておきたいという狙いもあり、結局飯だけのつもりが結構な量になってしまった。海外まで来てスーパーの袋持って地下鉄に乗るとは。

 しかし、地下鉄に乗ってる最中に気づく。箸が無いのである。まあ寿司とニラ饅頭(のようなもの)であるので最悪必要は無いのだが、食べにくそうなので結局コンビニに寄って購入。しかも食べてみるとやっぱり箸が無くても大丈夫、という始末。「徒労」とはこういうことを言うのだろう。

晩御飯

 あとはNHK BSで巨人阪神戦と韓国のテレビ局数局でやってる韓国のプロ野球とをザッピング。野球ばっかりテレビで観ているのも日本と行動が変わらない。何やってんだか。SKの塩谷を見つけようとしたが引っ込んだ後か何かで発見できず。あとは起亜のイ=ジョンボムを発見。また、このチャンネルでは試合と関係なく、左下にずっと情報が表示。何かと見てみると、なんとイ=スンヨプの今日の打撃情報なのである。親切やねー。ちなみに一番下の段は、「イ=スンヨプは4打数無安打1四球」との表示。これぐらいなら余裕で読める。だいぶ韓国語に精通してきたな、わし。

李鍾範
李承Yの成績

 ひととおり試合を観終わって風呂に入る。出てきた後でNHK BSにすると阪神がサヨナラ勝ち。関本が9回2死からホームランを打ったようだ。スンヨプと小坂を取られたということで、今年からアンチ巨人を公言している私だが、ここでは溜飲を下げることになった。よきかな。

 さて、テレビも見るものがなくなったので就寝。エアコンが故障している部屋で寝苦しいのだが、そのうち睡魔には勝てずに睡眠。ところが、である。夜の2時過ぎ、突如として宿に非常ベルが鳴り響くのである。人生の中で避難訓練を除いて非常ベルを聞くことなど滅多にない。ましてここは韓国、海外である。非常口などチェックもしていないし、荷物も放り投げたまま整理がされていない。そんな真夜中に非常ベルである。慌てて部屋の外に出る。しかし火の手どころか煙が上がっている様子もないし、誰も逃げようとすらしていない(宿泊客が私以外にいなかったというのであれば別だが)。一応逃げられるように着替えもし、靴下も履き、荷物もまとめる。財布とパスポートの在処を確認し、とりあえずこれらだけ持って1階に下りる。エレベータの普通に動いている。フロントに行くと、やっぱり誰もいない(ホテルの人すらいない)。やっと出て来た人は日本語も英語も通じないので結局状況がわからない。しばらく様子を見たが、どうも火事ではなさそうだったので部屋に戻り寝ることにした。

 3日(水)。晩の出来事が火事ではないとの確信が持てなかったのでさすがに熟睡ができず、ひどく寝不足であった。昼に将軍と待ち合わせだったのであまり遅くまで寝るわけにもいかない。起きたのは10時過ぎだったので、眠気覚ましに新しくなった清渓川を散策。ここは昔、高速道路が走り、川の上には道路の蓋がされ、川としては全く見る影がなかった場所である。復興運動!?が起き、高速道路を撤去して川としての姿を再び戻そうということでちゃんと川の体をなしたのが2005年の秋。川は見事な形で復元されていた。復元前の写真が無いので比較対象が無いのだが、この川が全部道路で埋められていたとお考えいただければ結構かと。しかしそれってすごいことやん。

清渓川
上流部

 すべて歩くととてつもなく時間が経つので、待ち合わせ時間少し前にここから移動。待ち合わせ場所はロッテホテルフロント前である。予定時間よりやや遅れて将軍登場。まず徳寿宮散策。特記事項は無いが、写真を1枚だけ。

ここでもさんぎょーの脅威が…

 「光明」と名のつくものって至るところにあるのね…

 その他、昼飯、それに三成のカジノなど行動を共にする。カジノは先日の勢いそのままに調子を上げる。10万ウォン賭けた際にブラックジャックをするなど相変わらず調子はいいようだ。また、ディーラーに小西真奈美、その奥にいる偉いさんに美保純に似た人がいたのだが、将軍が前者はともかく後者の美保純を知らないという失態により確認手段が絶たれてしまったのが残念である。カジノ成績はほぼ五分。将軍はやや浮きだった。

 晩に今度はD.D氏と落ち合い3人での行動に。みんな現地集合ってどういうことやねん。私個人としてはこの旅もう3度目となるロッテマートでの買い物、それに南大門市場にていろいろ購入。D.D氏が当地で高い買い物をしていたようだ。何を購入したかはここでは書かない(書けない!?)ので当人に聞くべし。晩飯もここで。二人は宿が同じ(しかも明洞の一等地)なので私だけ寂しく東大門の自分の宿に戻る。将軍が次の日にタイに移動、D.D氏は競艇に行ったそうな。

 4日。帰国日。この日は朝からカジノ。5時半起床、そのまま東大門でタクシーを拾い(先日の反省を生かし、今度は相乗り覚悟で一般タクシー)再びウォーカーヒルに。ここからは空港までバスで1本なので最後の行動としては何かと便利なのだ。ブラックジャックで座ったところはほぼ日本人でかなりいい雰囲気だったのだが、この日は調子がサッパリで結局以前までの勝ち分だった40数万ウォンは全て溶けた。D.D氏がしばらくして来たが、私はフライトの時間、D.D氏は前述通り競艇場に向かうため同卓でお手合わせ、ということはできなかった。失意のままバスに乗り空港に。空港で会社用の土産をちょっとだけ購入してフライト。隣の韓国人が最初から最後までうるさかったのが玉にキズだが、まあ仕方ない。彼女ら(女性2人組)にしてみれば日本は海外旅行になるわけで、はしゃぐのも無理はないのだろう。道中私はずっと寝ていたし。

 帰国後の入国審査は多少混んではいたが、5/4ということで帰省ラッシュのちょっと前。数分で抜けられたことを考えれば文句は無い。家に戻り荷解きをし、そこから今度は草津に遊びに行ったのは内緒である。元気やなー、わし。

 当初の目的だったNANTAに感動し、カジノもあと1歩のところまで来ておきながらでも負けはせず、それなりに有意義だった旅行だっただろう。ただ、例によって「観光」を殆どしていないのは私の旅の特徴。次は、次はと言っておきながらソウルは観光していない。観光したいなら、したい人と一緒に行くべきなんだろうな…。単独行動が好きな私はきっと、次回も単独で行動してカジノでワーワー言うて終わる旅になりそう。この夏にはソウルに3つ目のカジノができるようで、カジノ行脚も悪くない。問題は資金。さ、来年また運気を貯めて来ることにするかー。


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