第79回
西国三十三箇所巡礼の旅 vol.4
〜2006 夏休み特別企画〜

 この企画も4日目。この日は京都中心のため、最初のお寺となるはずの十二番札所の正法寺に8時に着くように出発しようと最初は思っていた。が、下調べをするうちにふとしたことに気づく。この日廻るであろう十六番札所の清水寺がなんと6時から開門しているとのこと。これは時間短縮になりえる。6時ジャストに行ったとしても次のお寺が開くのに時間がかかるだろうから、とりあえず7時か7時半着を目処に出発することに。

 自宅 9/1(金) 6:18 総走行距離 528.5km

 というわけで、起床が5時半、出発がこの時間となったこの日。さすがに道もめちゃくちゃ空いてる時間である。朝の通勤ラッシュでもない。9月になったとはいえ、すでに夜は明けている。これほど運転に適している時間帯は無いだろう。ただ、この日は生憎の雨。雨男の私、さすがである。

 例によって駐車場で精算。早めの出発だったが、昨晩が早めの帰宅だったので額は2300円とやや高め。向かうは清水寺。吹田から名神で京都南ICまで。これが1000円。もうそれなりの出費だ。

 しかし名神もガラガラ。トラックはやたら走っているが、サービスエリアにもやたら停まっている。とにかくトラックの数は多い時間帯だ。そんな中巡礼とはいえ車を運転する私。まあそんなやつらはこの中にはおらんだろう。

 清水寺 9/1(金) 7:14 総走行距離 579.7km

 7時過ぎ、五条坂に到着。清水寺は近くに駐車場が無いので、五条坂の入口付近の駐車場に入れる。もちろんここもガラガラ。あとは茶碗坂を登ることに。駐車場から山門まで10分程度の道のりだったが、途中に2箇所ほど駐車場を発見。五条坂入口ではさすがに控えめすぎたか。もったいないというか面倒くさい方向に選択してしまった。山門に到着はだいたい7時半。これですぐに納経して次に移れば時間のロスが殆んどない、理想的な展開になる。いやぁ、下調べってしとくべきやねんなぁ。それなら醍醐でもあんな苦労せんかっただろうに(いや、苦労はするが心の準備はできていただろうに)。

 7時半。観光客は皆無である。素晴らしい。こんな空いてる清水寺は初めて見た。本堂がどれかわからなかったので、ここは代わりに「清水の舞台」でお茶を濁すことに。ごめんなさい。

西国第十六番札所
音羽山 清水寺
山門
清水の舞台

 清水の舞台も雨だと滑って危なっかしい。まあ滑って舞台から落ちることは無いと思うが。

 さ、これであとは納経だけ。そのへんの坊主を捕まえて納経所があるところを聞く。で、丁寧に答えてはくれたのだが、最後に一言。




 あ、納経は8:10からですよ。




 そうニッコリ微笑んでくれた僧侶の方。貴重な情報ありがとう。仏に仕える身のあなたが悪魔に見えたよ。

 というわけで、この雨空の下、8:10まで待たなければいけなくなった。退屈を凌げる場所も無い。ヒマを潰す道具を持っているわけでもない。あるのは雨露を凌げる軒だけである。蒸し蒸しするこの天気の中、不快感だけが私を襲うが回避する術は何一つない。ただ運命に翻弄される私がいるのである。

 途中、おばちゃん(絶対に尼ではない)に掃除の手伝いをさせられる。「立ってる者は親でも使え」。昔の人はうまいこと言ったものである。ていうか掃除ぐらい自分でやりや。まあ退屈だったから褒賞が無くても私にとっては渡りに船だったわけで二つ返事で手伝ったのだが。

 そうこうしているうちに8時。しかしまだ納経所は開かない。なぜ8:10なのか。その10分に一体何があるというのか。意味の無い10分である。しかも、

サービスタイム

 後から加えたような記述である。きっと昔は8時だったはずだ。なおさら腹が立つ。だが、これは巡礼だ。腹を立ててはいけないんだろう。

 10分経過。ようやく納経。でサッサと退散。意味もなく40分も清水寺にいてしまった。これでは6:18発のスタートダッシュが全く生かされていない。前日の石山寺といい、ついていないバイオリズムに入っているようである。

 清水寺 9/1(金) 8:24 総走行距離 579.7km

 車に戻ったのがこの時間。結局1時間以上も車から離れていたことになる。1発目からこんな具合だととてもいいことがある1日とは思えない。

 さて、順番を軽く無視した今回であるが、こうなったらもうこの日は効率重視で行くことにした。これ以上時間でトラブルを起こしたくないし、清らかな心で巡礼ができないという独断である。東山とはいえ京都市内にいるわけだから、もう京都市内のお寺は先に全部回ることに。市内にはあと4箇所あり、そこをとにかくクリアしてしまおうという魂胆である。

 では、その4つを一気にどうぞ。見せ場は一切ございませぬ。

 六波羅蜜寺 9/1(金) 8:31 総走行距離 581.3km

 まずは近いところで十七番札所、六波羅蜜寺。走行距離を見ていただければおわかりの通り、清水寺からわずか2km足らず。移動も10分かからず。8時を過ぎているので納経時間もまったく問題なし。

西国第十七番札所
補陀洛山 六波羅蜜寺
入口の地蔵
本堂

 六波羅蜜寺には山門がなく、普通に住宅街にポツンと立っている感じがするお寺である。従って山門の写真が無いのでお寺の名前が見えるような地蔵を代わりに。

 六波羅蜜寺 9/1(金) 8:40 総走行距離 581.3km

 本堂ともう1つの建物しかないお寺なので、全部回っても5分程度。納経を済ませ、車に戻ってもこの時間。所要時間、わずか9分はおそらく最短。それぐらいやることがなかった。別な言い方をすれば、それぐらいここでは見せ場が無く書くことがないということ。次は十八番札所の頂法寺。こう書くと知らない方が多いと思うが、別称の六角堂は有名である。その名の通り六角形のお堂があることで有名だ。場所も六角通りにあるのは間違いなく、「姉三六角蛸錦」と辿れる私には迷う方が難しい場所にある。

 頂法寺 9/1(金) 9:07 総走行距離 586.9km

 街中にお寺があると、駐車場がすぐ見つけられて便利である。田舎のお寺は法外な駐車料金と入山料がセットになっており、しかも選択肢が他に無いというヒドい実情があるのでそれに比べればなんと恵まれた環境なんだろうか。

西国第十八番札所
紫雲山 頂法寺
山門
本堂

 柳が邪魔をして正面から撮り辛かった。ようやく探したこのアングルでも本堂全体の撮影は難しい。六角堂は池坊の発祥の地とされており、この寺の住職は代々池坊の家元が務めているらしい。トリビアな知識。クイズ研の方々、これはクイズ出ますよ。

 ここで遅めの朝食。この日はとにかく清水寺に行きたいという想いが朝食より勝っていたため途中に脇目もふらず清水寺に行き、そして失敗したのだが、その代償として時間の他に朝食のチャンスすら失ってしまっていたのである。いつものように昼食抜きで進むにはさすがに朝食は何かしら食べておきたい。が、烏丸六角はオフィス街に近く、朝のこの時間にやっているのがなか卯とマクドしかないという切ない事情が。コンビニでもよかったが、まあすぐ食べられるということでマクドに。向かいに予備校らしきものがあったが、そこの学生はマクドにたむろしておらず。まあ授業中なんだろうけど。ようやくここで腹ごしらえをすることができた。

 頂法寺 9/1(金) 9:42 総走行距離 586.9km

 3つクリアしているにも関わらず時間はまだ10時前。いかに前日2日が恵まれていない環境かがよくわかる。このペースならさすがに今までのように1日5箇所ということはなさそうだ。次は近いところで第十九番札所、行願寺。通称が革堂で、どちらかというとこちらの呼び名の方が有名である。場所は寺町通り竹屋町上ル。姉三六角の上、「丸竹夷二押御池」の竹である。やや北上。さすがに道も混みだしてきた。

 行願寺 9/1(金) 10:00 総走行距離 591.0km

 雨もあがり、いい天気になってきた。まだ時間は10時。ようやくここで上り調子である。いい傾向だ。

西国第十九番札所
霊鹿山 行願寺
山門
本堂

 ここも敷地面積は狭い。街中にあるので見つけやすいが、例によって駐車場がそばに無い。さらに一方通行も若干あり、目的の駐車場にすらすぐにたどり着けない。ま、それでもそう遠くないところに停められたのだが。まだ10時代。これで4つ目とはなんていいペース。

 行願寺 9/1(金) 10:15 総走行距離 591.0km

 さ、見どころがますます無いので記事も特になくサクサク次に。次は札所番号が戻るが第十五番札所、観音寺。場所は東山区だが所在地は東福寺に近い。ということで竹屋町通りからはかなり南下。東福寺を目指せばいいのでそんなに難しくなく、南下とはいえ極端に離れているわけではない。

 観音寺 9/1(金) 10:38 総走行距離 596.9km

 ということで記事の行数もさほどなく到着。決して手抜きではないので悪しからず。ホンマに書くことあらへんのよ。

 まだ10時半。これで5つ目なのだから大したものだ。当初はこの日ぐらいのペースで回れるものと思って計画していたのに、前日、前々日のあのしんどさは何だったんだろうか。ともあれ、とにかく5つ目。

西国第十五番札所
新那智山 観音寺
山門
本堂

 ここは観音寺という名前だけあっていろいろな観音様が。特に気になったのが「頭の観音様」。知恵を授けてくれたり、頭痛を治してくれたりするらしい。あとはぼけ封じにもなるということで、知恵遅れ、偏頭痛持ち、そしてボケ気味の三重苦の私にとってはそれはそれはありがたいところだ。いつも以上にご利益あるようにお祈りだけしておこう。また、清少納言が晩年に暮らしていたらしいが、どこにそんな様子があったのかは不明。この日は街中の寺が多かったが、ここは東山区の閑静な場所にあるので、この日初めてと言ってもいい深緑に覆われたいい場所だった。別にその他の場所が悪いと言っているわけではないけど。

 観音寺 9/1(金) 10:55 総走行距離 596.9km

 京都市内の目ぼしい寺は回ったし、ここで東山まで来たので、ここからは滋賀側に回ることに。次は三井寺の別名でも有名な第十四番札所、園城寺。学生の時に三井の晩鐘(近江八景の1つ)を観に行って以来、実に10年ぶりに訪れる場所だ。ちなみに、前日行けなかった石山寺もその際に行っている。

 園城寺は滋賀では1,2を争う有名な寺なので場所はすんなりわかる。電車でも行けるほど交通の便も良い。だがさすがに東山からは30分近くかかった。

 園城寺 9/1(金) 11:20 総走行距離 611.3km

 ついに総走行距離が600kmを超える。とても歩いていける距離ではない。西国三十三箇所、歩いて行った人は根性あるね。いるのかどうか知りませんけどね。

 園城寺は敷地面積が広い。本堂と晩鐘のある場所は近いが、納経所は少し離れている。ただ離れているのならいいのだが、やたらに石段が多い。まだ午前中とはいえ、6つ目ともなるとさすがに体にくる。特に清水寺でのムダな足止めからしてすでに体力を奪われているこの日である。無駄なことは極力避けたいが、こればかりは避けようが無い。まずは山門をくぐる。と、そこには料金所。ああ、街中には無かったシステムだったのですっかり忘れてた。入山料取るところは取るんだったわ。500円。くぐってとりあえずは本堂にあたる金堂に。

西国第十四番札所
長等山 園城寺
山門
本堂?

 写真をご覧いただければおわかりのように金堂は修繕の真っ最中。拝むことすらできなかった。この日は距離やら訪問箇所は稼いでいるが、基本的にツイてない。

 下の写真は石段と三井の晩鐘。まあ有名。

三井の晩鐘
こんな石段がそこかしこに

 納経所までボチボチ歩く。とある建屋の軒にあった千社札のような札にふと目が止まる。そこには、

八方破れ被れに久々登場!!

 以前のアンチ山手線ゲームで登場以来、八方破れ被れには3年ぶり2度目の登場となる、斉藤一人さん。まさかこんなところでこんな形でお会いできるとは。実際の貴方にお会いしたことはありませんが、お名前だけはお見かけいたします。どこに行っても有名ですね。知名度の高さが窺えます。やはり「ひとり」と言えば「劇団」よりも「斉藤」なんでしょうか。

 いやぁ、淡々とした記事の中でもネタができた。えてして単調になりがちな旅行記では、こうしたちょっとしたネタが大変ありがたい。

 あ、黄色い道は健在でした。わかる人だけわかって下さい。

 園城寺 9/1(金) 11:50 総走行距離 611.3km

 30分滞在したとはいえ、まだまだギリギリ午前中。次はこの日7つ目、そしてリベンジという形になる石山寺に。さすがにこの時間なら文句は言えまい。琵琶湖沿いをさらに南下。距離は10km足らずなのですぐ到着。

 石山寺 9/1(金) 12:13 総走行距離 620.9km

 この日はきっちり駐車場の係の人も配置さえている。当然か。で駐車場代は600円。高いが選択肢が無い。入山料が500円。払わないという選択肢は無い。有無を言わさず1100円也。ああ、世知辛い世の中だ。

 石山寺と言えばやはり普通の人は紫式部。が、私は目もくれずただ納経に。源氏物語読んでないしね。ただのスタンプラリーに成り下がってる時点でバチ当たりなのは間違いない。

西国第十三番札所
石光山 石山寺
山門
本堂

 なんかちょっとピンボケしとるな。ネタは紫式部も含めて一切無いので次に。境内には式部の銅像もあるらしいけど見つけることすらしていないのはご愛嬌!?

 石山寺 9/1(金) 12:33 総走行距離 620.9km

 滞在時間わずか20分。次はここからほど近い第十二番札所、正法寺。ようやくこの日8つ目にして札所順で最初に行くはずだった寺に目的地がなった。

 正法寺 9/1(金) 12:44 総走行距離 626.6km

 移動時間11分、移動距離5.7km。これを膨らませてネタを書く技量が私にはございませんゆえ。

西国第十二番札所
岩間山 正法寺
門柱
本堂

 山門と言えるような門は無かったので入口付近にあった石柱を代わりに(でも入山料は取られた)。「岩間寺」とあるのはここの「正法寺」の別名。境内には蓮がやたら多く、写真を撮るのも一苦労。正面からは奥行きが無く横からだと蓮が邪魔して満足な写真が撮れずこんな写真に。不満。

 本堂の隣には蛙池と呼ばれる池がある。「かえるいけ」ではなく「かわずいけ」である。名前から多少は想像できるかもしれないが、ここにはこんな石碑が。

「かわず」と言えば…

 読めない人は置いていきます。

 正法寺 9/1(金) 13:02 総走行距離 626.6km

 ひとまず滋賀も終了(札所番号が最後の方にまだ残ってはいるが)。ここまででようやく一番札所から通し番号通りに戻ったので、次は第二十番札所の善峯寺。住所は京都市内だが、場所は長岡京市との市境に近いところに位置しているので、長岡京まで出ることに。石山からということで名神で瀬田西から大山崎までをひとっ飛び。1050円。

 大山崎からは京都方面に戻り、長岡京の駅の方からは西に。長岡京、といえば思い出すのが西山短期大学。ここは97年、大学2回生の時にサンスクリット語を習いに来た場所である。夏休み期間中の夏季集中講義だったが、すでに単位不足にあえいでいた当時、6日通うだけで単位がもらえる(京都では他大学で授業を受けても自分の大学の単位にできる制度がある)、しかもクイズのネタになりそうなこんな授業で単位が取れる、と喜び勇んで通ったのだ。西山短期大学はお寺の境内にあるのだが、その寺の名前は光明寺と、裏金産業にはもってこいの名前だったのがまたネタになっていた。

 わざわざ遠回りして光明寺の前を通る。あいにく後ろに車がおり停まることができなかったが、走りながら撮影。

交差点
案内図
走行中の危険な撮影

 はい、今日のネタのクライマックスが終わりましたよ。ここで笑わないと笑うとこないよ。

 光明寺を抜け、善峯寺に向かうが、道中非常に狭い道に出くわす。標識からは府道ということがわかるが、残念ながら車と車がすれ違うことすらできない道である。しかも、運はもちろん味方をしてくれず、当然の如く対向車が来る始末。軽トラ。生活道路やな。

 善峯寺 9/1(金) 13:50 総走行距離 660.4km

 なんとか到着。ヒドい道だった。山号が「西山」なのでこの一帯の地名なのだろう。西山短期大学は「せいざんたんきだいがく」だけど、ここの山号は「にしやま」。ややこしい。

西国第二十番札所
西山 善峯寺
山門
本堂

 ここには「遊龍の松」と呼ばれる、樹齢600年の老松がそびえている。横に40mも幹が伸びる珍しい形をしている。写真では伝わりにくいが。

なにやら幹の長い松

 ほかはみどころは特になし。淡々と進む。

 善峯寺 9/1(金) 14:08 総走行距離 660.4km

 今来た細い道をまた戻る。そしてまた対向車に出くわす。やりすごす。こんなのが2,3台続く。

 さて、この日10箇所目となる次の目的地は第二十一番札所、穴太寺。場所は亀岡。京都市内から抜け、一路北西に。中途半端に開通している京都縦貫自動車道を使用。沓掛→亀岡。500円。また金かかるわ。

 さすがに京都市から亀岡だと時間がかかる。道中コンビニで軽く腹ごしらえ。例によって昼飯を食べていない。時間は14時過ぎ。そら腹も減る。が、このあたりから1つ1つの寺の距離が離れていくので時間が勿体無い。14時ということはタイムリミットまでわずか3時間。この日のペースが相当ハイペースだとはいえ、やはり回れるだけ回っておきたい。

 亀岡ICからすぐに到着。これで時間は15時前。行けてあと2つか!?

 穴太寺 9/1(金) 14:54 総走行距離 690.2km

 田んぼの真ん中に聳える、ともすれば普通のお寺である。山門は道路に面しており、あまり風格は感じられないが、その分素朴で赴きがある感じがする。近くにお寺の駐車場があったので駐車。お寺の駐車場=有料である。400円也。ただしここでは入山料は取られず。トータル400円なら平均的な価格だ。

西国第二十一番札所
菩提山 穴太寺
山門
本堂

 どこまでも素朴。田園地帯とマッチしてる。雰囲気的には今までの中でも断然いい。周りに本当に何も無いのがネックか(土産屋があったけど)。

 穴太寺 9/1(金) 15:07 総走行距離 690.2km

 さて、ついに10箇所制覇。時刻は15時。あと1つは行けそうか。次は二十二番札所、総持寺。阪急の駅があるくらいだから有名。ただ、京都線で茨木市の手前、所在地も茨木市である。ここは亀山。まず府が違う。さらに亀岡から茨木では直線距離は大したことはないが道が無い。仕方なく来た道を戻る。ということは、京都縦貫自動車道再び、である。500円。また金かかるわ。沓掛からは南下して途中で国道171号に合流。そこからは西に。平日の昼間15時だが、比較的道路は空いていた。

 総持寺近くに到着。が、駅前が雑然としているところなので駐車場が無い。山門は見えるが道路のすぐ脇で、しかも生活道路っぽく狭い道なので路上駐車もできそうもない。100円パークも見当たらない。困った。スーパーらしき建物があったが、ここの駐車場は何故か入庫したいと思われる車が列をなしている。買い物するつもりも無い私にはそこまでして並ぶつもりもない。いろいろ探し回っているうちに、お寺の裏側にお寺の駐車場があることを発見。ことなきを得る。総持寺駅に着いてから結構走り回ってしまった。

 総持寺 9/1(金) 16:37 総走行距離 733.5km

 総走行距離はついに700kmを突破。まあそれは長いことやってればいずれなること。大した感動もない。そんなことより重要なのは時間である。16:37。石山寺の悲劇を考えると、16時半では余裕が無いどころか閉山している可能性すらある。慌てて寺に駆け込む。まさに駆け込み寺。

西国第二十二番札所
補陀洛山 総持寺
山門
本堂

 11箇所目もギリギリ納経。総持寺は西国三十三箇所を取り仕切っている寺のようで、納経所にはやたら大きな売店があったり、西国巡礼関係の書籍も充実していた。なかなかキレイな所だった。阪急沿線在住でも総持寺に行かれたことが無い方は一度行かれてみるのもいいだろう。入山料はかかりません。

 総持寺 9/1(金) 16:55 総走行距離 733.5km

 この日終了。11箇所はできすぎか。前2日と違い最後にはドラマは待っていなかったか。満足して総持寺の駐車場を出ようとするが、出口には何故か駐車券を入れる口しかなく、金を入れる口が無い。不思議に思っていると張り紙が。

 精算は総持寺納経所で承っています

 どうしてそれが出口に書いてあるんや。入口に書かないと意味ないやろ。慌てて総持寺に戻る。納経所は戸を閉めようとしている真っ最中。事情を説明し、精算してもらう。ギリギリセーフ、というか半分アウトである。総持寺の方々、ごめんなさい。しかし手続きをすると、「30分以内なら無料で出られますよ」とお告げが。おお、それはそれは。ラッキーなんだかアンラッキーなんだかよくわからないまま(タダになったんだからまあラッキーなんだろうけど)総持寺を後にする。

 自宅 9/1(金) 20:15 総走行距離 795.4km

 1日11箇所ということは、1日で全行程の1/3を制覇したことになる。序盤の京都市が固まっていたとはいえ、驚異的なペースだ。22/33終了ということは全行程を考えても2/3をクリア。あと11箇所。

 恒例の万歩計計測は15165歩。この日もアッサリ1万歩クリア。後の11箇所はそれぞれが遠い場所にあり、基本は車に乗る時間になりそう。もう5時台に起きる必要性も無い。移動疲れが残りそうな1日ゆえ、ゆっくり休むことにする。


経費
駐車 自宅そばパーキング 2300
高速 吹田→京都南 1000
入山料 16 清水寺 300
納経 16 清水寺 300
駐車 清水寺そばパーキング 500
納経 17 六波羅蜜寺 300
駐車 六波羅蜜寺そばパーキング 200
納経 18 頂法寺 300
駐車 頂法寺そばパーキング 400
納経 19 行願寺 300
駐車 行願寺そばパーキング 300
納経 15 観音寺 300
入山料 14 園城寺 500
納経 14 園城寺 300
駐車 園城寺パーキング 500
入山料 13 石山寺 500
納経 13 石山寺 300
駐車 石山寺パーキング 600
入山料 12 岩間寺 300
納経 12 岩間寺 300
入山料 20 善峯寺 400
納経 20 善峯寺 300
駐車 善峯寺パーキング 500
納経 21 穴太寺 300
駐車 穴太寺パーキング 400
納経 22 総持寺 300
小計 12000
これまで 81824
合計 93824

訪問寺院
1 青岸渡寺 和歌山県那智勝浦町 2 金剛宝寺 和歌山県和歌山市 3 粉河寺 和歌山県紀の川市
4 施福寺 大阪府和泉市 5 藤井寺 大阪府藤井寺市 6 南法華寺 奈良県高取町
7 岡寺 奈良県明日香村 8 長谷寺 奈良県桜井市 9 興福寺 奈良県奈良市
10 三室戸寺 京都府宇治市 11 上醍醐寺 京都府京都市 12 正法寺 滋賀県大津市
13 石山寺 滋賀県大津市 14 園城寺 滋賀県大津市 15 観音寺 京都府京都市
16 清水寺 京都府京都市 17 六波羅蜜寺 京都府京都市 18 頂法寺 京都府京都市
19 行願寺 京都府京都市 20 善峯寺 京都府京都市 21 穴太寺 京都府亀岡市
22 総持寺 大阪府茨木市 23 24
25 26 27
28 29 30
31 32 33

巡礼の旅 コンプリートまであと11箇所

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